あけましておめでとうございます。仕事に苦しむ小鹿です✋
今日はそんなどーでもいい話はさておきウルトラハイパースーパーやべーCIEMが着弾したのでレビューです。
届いたのは……
Elysian acoustic Lab
8BA搭載 Elysian acoustic Lab フラッグシップモデル
terminator
です。
素晴らしいシェルの造型クオリティです。
Elysian acoustic Labのカスタムは2本目ですがビルドクオリティ、フィット感共に完璧でした。
私のブログをご覧になられる方は既にご存知かと思われますがElysian acoustic Labについて軽く説明致します。
Elysian acoustic LabはオリジナルカスタムIEM、イヤホンリシェルを行うマレーシアの新興メーカーです。
シェルのクオリティの高さ、何でも(ハイブリッドのSONY XBA-Z5まで)リシェルしてしまう実力、納期でTwitterを中心に今最も注目されているメーカーの1つです。
メーカーサイトは現在(2019/01/06時点)無く、見積もり等の相談、オーダーはTwitterのDMかFacebookのmessengerからになります。
なお、納期は2〜3ヶ月※と他メーカーと変わらず何故遅い批判されてるのかは分かりません……
※自分でデザインしたロゴやアートワークを使用する場合外注となるので遅延が発生します。また、リシェルの場合ハイブリッドや特殊なドライバーを使用している機種、樹脂充填されている機種は遅延します。
豊富な付属品
付属品
・pelican1010番ケース
・6.3mm標準変換プラグ(femaleは3.5mm)
・クリーニングツール
・クリーニングクロス
・ケーブルバンド
と、付属品に関して必要なものは全て網羅されています。
さて、それでは本題のこのterminatorについて紹介して行きます。
今回はElysian acoustic Lab代表のLee氏より本機種について紹介文を頂いたので掲載致します。
Elysian acoustic Lab
代表Lee氏よりterminatorの紹介
terminatorは前のフラグシップモデルであるHADESを進化させるべく開発し、誕生したモデルです。
今日に至るまで、一般的なイヤホンでは"サウンドステージ"が左右に少し広がるだけでした。しかし、terminatorの為に開発した3D AccuPost systemの効果で、前後左右、上下方向全てに空間が広がるように聴こえます。此のあまりにも"リアル"な音響再生は今までのイヤホンでは体験する事が出来ません。
私はヘッドフォンが好きです。私はイヤーモニターを作る上でヘッドホンのようなサウンドを表現し、作り上げる事を目標に常に開発を続けています。この想いの結実であるterminatorはヘッドホンで聴いてるかのようなチューニングが施されているのです。
なるほど、、ありがとうございました。
実は11月頃に行われた「terminator試聴機ツアー」でユニバーサルモデルを聴かせて頂いたのですがハッキリ言ってカスタムになり音場、サウンドクオリティ共に格段に向上していると言い切ります。
ぜひとも実機のカスタムIEMを聴いていただきたいですね。
忘れないうちにイヤホン本体と付属ケーブルのスペック紹介です。
製品特徴
・8-balanced armature Drivers
・4way Crossover
・3Bore + Horn Shape
・Low&Mid 3D AccuPost system採用3Dprint chamber(正確なサウンドステージを再生する為に作られた独自の音響チャンバー)
cable spec
・material=48core Alloy of Gold and Silver+single core PureSilver
端子(2pin)= Bispa
Plug=Pentaconn 2.5/3.5/4.4
2pin端子とオーディオプラグにはそれぞれ厳格なテストにより選び抜かれた専用のハンダを別々に使用したまさにハイグレードなプレミアムケーブルです。
最後は肝心要、音のレビューです。
DAP︰R2R2000
earphone︰terminator(4.4mm balanced)
試聴曲
1.D'ont stop me now/Queen
細かな音を広い、ヴォーカルの息遣いを通り越し鼓動まで再現してしまいそうな解像度と圧倒的な音の密度。音の密度が濃いイヤホンは音場が狭く、暑苦しい出音になるのが普通なのですがterminatorは更に圧倒的に広大な音場を獲得しています。
音場は先程の本メーカー代表Lee氏の説明通り上下左右、奥行共に広大です。これが恐らく3D AccuPost systemの威力でしょう。Elysianスゲーョ……
2.明滅する/眩暈SIREN
高域は量は他の帯域と比べると控え目ですがかなり上まで伸び、かつザラつかず上品です。
中域(ヴォーカル)が最も近く、そして最も密度が濃いです。やや膨らみのある音ですがかなりクリアで、かつBAなのにダイナミックドライバーのように滑らかで非常に耳あたり(何それ)がいいです。
低域は中心斜め下に定位があり少し特殊な鳴り方です。かなり深く、密度のある低域ですがかなり引き締まっており、分厚いゴム板に正拳突きをかましたような「面」では無く「点」が少しづつ広がりながら押し寄せてきます。このような鳴り方のイヤホンは他に経験が無く、実際聴かないと分からないと思われます。
3.Nine Point Eight/Mili
これらの要素が詰まったイヤホンは声を魅せるのに最も優れていると言うのは北半球では常識です。モモカシューの蕩けるような甘い声色や
4.月のワルツ/諫山実生
諫山実生の艶めかしい歌声は蝸牛は軽く麻痺させ側頭葉に収まらず股間にまで響きます。
個人的な感想で申し上げますとBA機ではこのイヤホンの右に出るものはありません。NOBLEのKaiser10やUEのUE18proを初め今までに10機カスタムを所有していましたがそのどれをも凌駕しています。
唯一の弱点としては上流に左右される(影響を受けやすい)と言うことでしょう。
音源の録音、マスタリングが悪い。DAPやAMPのパワー等が劣る場合はキッチリ悪くなってしまいます。笑
逆に言えば上流によって自分の好きな音に持っていきやすいです(パワーと音質は必要ですが……)
本体の2499$(2019/01/06 時点のレートで約270000円)もありかなり財布が試されるイヤホンですね、、、
ただ、何度も言いますが並み居る多BA機でも抜きん出た、正に"終わらせるもの"の名に相応しいイヤホンです。
Score
・高域 9/10
・中域 10/10
・低域 9.5/10
・音場 10/10
・解像度 9.5/10
・装着感 --/--(カスタムIEMの為無評価)
Total Score 48/50
1/10追記
Elysian acoustic Labオリジナルカスタム一覧表作りました。