皆様ブログではお久しぶりでございます.

ポタオデ100R( @LETS_portable )でございます.
HA-P5レビュー依頼ですかね・・・?

近況といたしましては,3段のiPodが昇天されたので3段を卒業したことと,オーディオオタクの集まる学会にて発表することが決定したことですかね...

え,IYH?
学会貧乏ですご了承くださいorz

さて本題.
実は,購入しておりました.
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そうです!既に他の方がレビュー済みですが何かと話題のEN700 Pro 「朱雀」です.

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袋を剥がしました.
型番の下の漢字の部分,「リケーブル可能バージョン」みたいな意味ですかね?
中国語にお詳しい方ご教示願います.

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朱雀のロゴと"SUZAKU"の文字.
「スザク ギアス」の画像検索結果

.....皆さんここはスルーですよね?w
スルーしましたよね???w

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いざご開帳!!
ちゃんと右が赤,左が青色ですね.
そしてレザーケース.
本革っぽいですが,触った感覚では人工皮革だと思います.

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ケースを取り出してみました.
この価格帯にはない仕上がりだと思います.
ケースの横の部分がしっかりしていて,つぶれることもなさそうです.
ポタオデの愛機CK100Proでさえビニールレザー(?)ですので.

...時代というものは恐ろしい....

ケースを開けると...
内側もしっかりと布が張られていて,汚れの防止にもなりそうですね.

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ん?イヤーピース...?

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2つのタイプがそれぞれS,M,L付属しております.
英語を訳すと
"Eartip Ⅰ"・・・「力強い中高域.高い解像度と鋭さ.透明できれいなサウンド.」
"Eartip Ⅱ"・・・「強化された低域とより優れたリスニングの快適性.傑出した周囲の歯擦音の減衰.自然かつ低域の効いたサウンド.」
どうやら音が変化するようです.

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保証書です.これを使ってサイトに保証の登録をします.

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本体の前に・・・

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ケーブルです.
6N(シックスナイン,99.9999%)の単結晶銅採用とのこと.
太さからは想像できない取り回しの良さです.よく見たら片方に銀色と銅色の線をそれぞれ2本ずつ使ってますが,ひょっとして銀色と銅色で音が違うのかな...?

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説明書.(読んでいないなんて言えない...)

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シリカゲル.

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さぁいよいよ本体です.SIMGOTを見るとBMWを想像するのは僕だけですかね...?w

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右側.マットな赤色です.

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左側.マットな青色です.
本体の仕上がりですが,おそらくアルマイトだと思います.ちょっとやそっとじゃ色が剥がれることはないでしょう.個人的には価格から想像してたよりもキレイな仕上がりです.アルミを削らない限り色が剥がれることは無いかと思います.これだけの技術力があるなら個人的にはANDROMEDAに負けないグリーンが欲しいところ.

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ケーブル接続.6N単結晶銅ケーブルの時点でコストが掛かると思いますが,SIMGOTさんはいったいこのケーブルに対してどれだけコスト削減を実現できたからこの価格なのでしょう...?日本メーカーでは実現できないと思います.(個人的には単品販売してほしい...)

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こんなものが付いているのに後で気づきました.ケースにそのまま入れられており,曲がってしまっています.ここは正直,改善していただきたいところです.

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ケースの裏には,"Salute to art and science (芸術と科学に敬意を表して.)"と書かれております.心に染みます(←ホントかよポタオデ100R).

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いざ試聴です.最初はお気に入り曲.


DAPはXDP-100Rです.設定は
・ハイゲイン
・ボリューム:65
・ロックレンジアジャスト:最もNarrow
・デジタルフィルター:SHARP
です.

すぐに感じたのは,音場の広さです.横に広いですね.
普段はBA機しか使っておりませんでしたので,ダイナミックドライバーならではの丸みのある低域のパンチにも驚きました.かといって音像はボヤけることはなく,ボーカルや高域のシンセも存在感あります.

イヤーチップⅠでは割りと高域が刺さります.また,遮音性もタイプⅡに比べると劣りますが,その高域ならではのボーカルの張り出しは一聴の価値ありです.ただ,EDMとかはかなりシンドいと感じました.
イヤーチップⅡの方が音のバランスとしてはフラットだと思います.こちらはバスドラやトム,ベースのリズムがハッキリと掴めます.この2つは使い分けできると楽しいと思います.

機種のバランスとしてはフラットな方だと思います.押し出し間も強すぎず,弱すぎずで,ちょうどいいです.楽しく聴けるのに聴き疲れしません.ダイナミックドライバーの中ではこの価格帯で解像度も高いです今までのBA機では気づかなかった楽器の音や声の強弱のより微細な表現に気づく部分もありました.音域はしっかりとワイドレンジで,音楽の中の各楽器の音もハッキリと聞こえます.シングルドライバーならでは位相が滑らかに繋がった音でリラックスして聴けますし,なのに楽器や声の音はしっかりと分離されています.音に関しては不満がありません.EN700がかなりフラットなおとなしい音だったのに対し,「仲の良い友達ができて楽しく遊ぶことを学んだ」かのように,元気になったのがこのEN700Proだと思っていただけると良いかと思います.(わかりにくい表現すみませんorz)

個人的な不満としては,「ケーブル」と「フィット感」です.
まず,ケーブルに関して,単なる好みではありますが,コネクタをL字にしてほしかったです.
これは使用シーンにも依存しますが,通勤通学で歩きながら使用する方にとっては,ズボンやジャケットのポケットに入れるのでL字の方がポケットの上部に当たらず,断線を防げると思います.SIMGOTさんにはぜひともケーブルの単品販売決定と同時にL字コネクタの販売もしてほしいです.

あと,「フィット感」.歩いているときや口を動かしているときなどに必ずと言っていいほど右側から音が抜けてしまいます.右側を指で触った際など,本体に何かしらの振動が加わると発生します.ケーブルを触った際には発生しないので初期不良でもなさそうです.基本的に耳掛け型の場合,私は必ず最初はどちらかのフィット感に違和感を覚え,使ううちに慣れて違和感がなくなる場合が多いのですが,これはなかなか改善されず,試行錯誤です.

しかし,これらはみんなが共通して持つ不満ではありませんので,これらの不満を持ってしても十分な品質と音質をもった機種だと思います.個人としてはフィット感を工夫しつつもメイン機の1つに仲間入りしました.ZeddやDeadmau5,ハルカトミユキ,ブリグリ,様々な曲にマッチ致します.

最後に,このEN700Proですが,イヤーピースによる音質変化が激しく,とても面白いです.個人的にお気にいりのファインフィットイヤピース(ER-CKM55)をつけたところ,タイプⅡイヤピースの低域はそのまま,より刺激的な高域が出てきました.これはCK100Proの好敵手となるかもしれません.

以上のことを踏まえて,個人的な好みや使用シーンを除いて欠陥のないイヤホンで,イヤピースやリケーブルの遊び甲斐のあるイヤホンだと思います.EN700Proやダイナミックドライバーのイヤホン,遊びがいのあるイヤホンが欲しい方の機種選びの参考になりますと幸いです.

次回はプレゼントでいただきましたEARNINE EN120のレビューをする予定です!

それではここまで長文お読みいただきありがとうございました!
次回もまたよろしくお願いいたします.